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交流会後のSNSフォロー、タイミングとマナーを押さえるには

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交流会後のSNSフォロー、タイミングとマナーを押さえるには

 異業種交流会に参加したあと、「せっかくよいご縁ができたのだから、これからもつながりを大切にしたい」と思う方は多いと思います。そこで利用したいのが、日頃から気軽にやりとりできるSNSです。ただ、いきなり連絡すると相手を驚かせてしまうこともあり、どのようなタイミングで、どんな言葉を添えてフォローすればよいのか迷う方もいらっしゃいます。

 今回は、交流会の主催者として多くの参加者を見てきた経験から、「SNSのフォローを気持ちよく受け取ってもらえるタイミングとマナー」をお伝えします。

■フォローする最適なタイミングは「当日〜翌日」

 交流会後のSNSフォローは、当日から翌日までがもっとも自然です。人の記憶は思ったより早く曖昧になってしまいますので、温かい雰囲気がまだ残っているうちにご挨拶をしておくと、「ああ、あのときの方だ」と思い出してもらいやすくなります。

 例えば、交流会が終わってすぐに「今日はありがとうございました。興味深いお話をお聞きできてうれしかったです」とSNSでフォローすると相手は「こちらこそ。またお話しましょう」と気軽に返信できて、その後も交流を続けやすくなります。

 相手が忙しい場合も、翌日の昼ごろまでにひとこと添えてフォローすれば、丁寧さを気持ちが伝わります。

■フォロー前に「ひとことの断り」を入れると安心される

 交流会で少し話をしただけの方を突然フォローすると、相手は「どういう意図なのだろう?」と戸惑うことがあります。そんなときは、メッセージに断りの一言を入れてからフォローするのが安心です。

 たとえば次のような短い文で十分です。

・「先日の交流会ではありがとうございました。よろしければ、つながらせてください」
・「昨日の交流会ではお話しできてうれしかったです。失礼でなければ、こちらでもごあいさつさせてください」

 このように、距離感を大切にして相手に選んでもらえるような言い方にすると、やさしい印象になります。

■いきなり長文を送らないことも大切

 SNSは気軽に使える一方、長い文章がいきなり送られてくると負担に感じる方もいます。特に交流会が終わってすぐは、お互いにまだ距離感がつかめていません。

 最初のメッセージは2〜3行の短いあいさつにしておくのが無難です。内容は「お礼」「印象に残った話」「また話したい気持ち」の3つで十分です。

 例えば、

「昨日は親切に接してくださり、ありがとうございました。○○のお話、とても楽しかったです。もしご迷惑でなければ、こちらでもよろしくお願いいたします。」

 これくらいの長さが相手も受け取りやすいでしょう。

■相手の投稿に反応しすぎない

 フォローした直後に、相手が投稿した内容に何回もコメントすると相手が戸惑ってしまうことがあります。

 最初のうちは控えめな距離感を保ち、投稿にコメントするのも時々にしておくほうが無難です。お互いに打ち解けてから、やりとりを自然に増やしましょう。

■実際の会話につながる「ほどよい関わり方」

 SNSでのつながりは、あくまでつながりを続ける第一歩にすぎません。大切なのは、次に会ったときに「話しやすい関係になっていること」です。

 例えば、交流会に参加した方がフォロー後すぐにやりとりをせず、相手の投稿に時折「参考になります!」と軽く反応する程度にしていました。すると次の交流会で「最近の投稿、読みましたよ。あの話、詳しく教えてください」と相手から声を掛けられ、自然に会話が続いたそうです。

 SNSは無理に使うものではなく、「次の会話につながる、気軽なきっかけ作り」と考えれば、気持ちが楽になります。

■まとめ:SNSフォローは“お礼の延長”と考える

 交流会後のSNSフォローは、気持ち良いつながりを築くための最初の一歩です。

・タイミングは当日〜翌日
・短いあいさつを添える
・相手が負担に感じない距離感を保つ
・次につながる“気軽なきっかけ作り”

 この四つを意識すれば、フォローされた相手が気を遣うことなく受け取ることができます。

 交流会でのご縁は、ちょっとした心づかいで大きく育っていきます。どうぞ気負わず、気軽な一歩としてSNSを活用してみてください。

(投稿者:弁護士 細江智洋)

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