コラム

異業種交流会でまた話したくなる人には、共通する“余白”がある

更新日:

異業種交流会でまた話したくなる人には、共通する“余白”がある

異業種交流会に参加すると、名刺交換の後に「この人とはもう一度話してみたいな」と思う人が必ずいます。仕事の内容や肩書きは大切ですが、それ以上に「人としての心地よさ」を感じさせてくれる人が心に残ります。そして、その心地よさの正体は、多くの場合「余白」があることです。ここでいう余白とは、自分の話題ばかりを話すのではなく、相手の言葉や気持ちを受けとめるゆとりのことです。

異業種交流会で印象に残る人は「余白」を持っている

交流会では、短い時間で多くの方と出会います。そんな中で相手が安心できる雰囲気をつくることができれば、この人とは「もっと話したい」と思ってもらうことができます。余白がある人は、自分の話を一方的に語るのではなく、会話にほどよい間をつくり、相手は話しやすくなります。すると自然と双方向のやりとりが生まれ、「この人とは話しやすい」という印象が残ります。

人脈づくりで大切なのは情報よりも「安心感」

逆に、自分の実績や会社の説明ばかりを並べ立てると、情報は伝わりますが心には残りません。異業種交流会は名刺交換の場であると同時に、次につながる印象を残す大切な第一歩です。まずは相手に余白を感じてもらうところから始めてみてはいかがでしょうか。

会話を広げる工夫① 質問で相手に余白を渡す

例えば、自己紹介の後に「ところで、今日はどんなきっかけで参加されたんですか?」と一言加えるだけで、相手が話しやすい流れを作れます。さらに相手が話してくれた内容にうなずきつつ耳を傾けると、「自分に関心を持ってくれている」という良い印象が残ります。これは難しい技術ではなく、相手に余白を渡す,つまり会話の主導権を譲る気持ちがあれば自然にできることです。

会話を広げる工夫② すぐに答えを出さず共感する

会話の中で相談を受けたとき、すぐに解決方法を話し出すよりも、「なるほど、それはちょっと悩みますね」と一呼吸おいて受けとめると、安心感を与えます。相手は「話を聞いてもらえた」と感じ、「また話したい」と思いやすくなります。異業種交流会では、すぐに答えを出すよりも「そうなんですね」と共感してあげることの方が、人とのつながりを深める大きな力になります。

会話を広げる工夫③ 自己紹介に余白を残す

自己紹介の場面で、あえて少し遊び心を残すことも効果があります。例えば「休日は子どもと遊ぶことが多いのですが、実は最近ハマっていることがあって…」とだけ伝えて、相手に「何にハマっているんですか?」と聞いてもらう流れをつくると、自然に会話が広がります。内容を全部話してしまわないことで、相手の関心を引きつけることができます。

名刺交換から広がる人脈づくりと「余白」の力

異業種交流会では、一度きりの出会いで終わる方もいれば、何度も顔を合わせてつながりを深めていく方もいます。その違いは、相手に「また会いたい」と思わせられるかどうかです。余白を大切にする人は、相手から信頼されやすく、名刺交換から先のご縁へと発展していきます。

例えば、仕事の場で直接の協力関係にならなくても、「あの人に相談してみよう」と思い出してもらえれば、それが次のご縁につながります。人脈づくりは短距離走ではなく、少しずつの積み重ね。余白を持つ姿勢は、その積み重ねを支える大事な土台です。

まとめ:異業種交流会で「また会いたい人」になるために

異業種交流会で印象に残る人は、会話が上手な人とは限りません。むしろ、相手に安心感や居心地のよさを与える「余白」を持った人が、「また話したい」と思わせる存在になれます。質問をする、共感の間をとる、自己紹介に遊び心を残す――こうした小さな工夫で、あなたも次の交流会で「また話したい人」になれるはずです。

当交流会では、初めての方でも気軽に参加できる雰囲気を大切にしています。人脈づくりや新しい出会いを求めている方は、ぜひ一度ご参加ください。あなたにとっての大切なご縁が、きっとここから始まります。

(投稿者:弁護士 細江智洋)

-コラム
-, ,

Copyright© 横浜みなと異業種交流会 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.