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相手の記憶に残る自己PRとは~異業種交流会で“伝わる”工夫

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相手の記憶に残る自己PRとは~異業種交流会で“伝わる”工夫

異業種交流会に参加したとき、「自己紹介がなんだかパッとしなかった」「名前を覚えてもらえなかった」という経験はありませんか。多くの方と出会う場なので、自分のことを印象付けるのは意外と難しいものです。せっかくのご縁を活かすために、ちょっとした工夫で印象に残る自己PRをしてみましょう。

まずは簡単に、分かりやすく

交流会での自己紹介は、長く話すよりも何をしている人なのかがパッと伝わることが大切です。
NG例:「私の会社は○年前に創業しまして、現在は横浜市内を中心に〇〇事業を展開しています。従業員は〇名で、私の主な業務内容は……」
改善例:「横浜で中小企業向けの経営支援をしている〇〇です。最近は地域の商店街と協力してイベントを企画しました。」
このくらいの短い一言で十分。「もっと詳しく聞きたい」と思ってもらえれば、その後の会話が自然に広がります。

エピソードをひとつ添える

自己PRにちょっとした余談を加えると、一気に記憶に残りやすくなります。
NG:「私は営業職で、企業向けのサービスを販売しています。」
改善例:「中小企業向けサービスの営業をしています。先日、お客様からの声をきっかけに新しい企画を作り、喜んでいただけました。」
こうした具体的な話があると、聞き手はどんな人なのかが想像しやすくなります。

相手の関心に合わせて話す

自分が伝えたいことばかり話してしまうと、相手の心にはなかなか響きません。
NG例:「当社の製品は独自の技術を使っており、専門家の間でも高い評価を受けています。」
改善例:「御社のような飲食業の方にも喜ばれるサービスです。実際に同じ業界の方にも使っていただいているんですよ。」
相手の業種や関心に少し寄せるだけで、「話をしてみたい」と思ってもらえます。

自分らしさをひとつ加える

自己PRは、自分を知ってもらう入り口です。お仕事の話だけでなく、プライベートの話なども加えて、自分らしさを添えてみましょう。
NG:「仕事一筋でやっています。」
改善例:「仕事一筋ですが、週末はときどき地域の少年野球チームで汗を流しています。」
こうした一言があると、会話が深まり、親しみやすい印象を持ってもらえます。

笑顔と雰囲気も大切に

どんなに良い自己PRでも、表情や口調が明るくなければ相手に届きません。
NG:(うつむきがちで、早口で自己紹介をする)
改善例:(相手の目を見て、朗らかな笑顔で)「今日は新しい出会いを楽しみにして来ました。よろしくお願いします。」
笑顔と落ち着いた話し方だけで、印象は大きく変わります。

実践!1分自己紹介のサンプル

これまでのポイントを組み合わせた自己紹介の例です。

「はじめまして、横浜で中小企業向けの経営支援をしている〇〇です。最近は地域の商店街と協力し、集客イベントを企画しました。実は学生のころから街づくりに興味があります。週末は、地域の子どもたちと野球を楽しんでいます。今日は皆さんと新しいお話ができるのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。」

これなら1分以内で話せて、仕事・実績・人柄が自然に伝わります。

異業種交流会は、初対面の方との出会いがほとんどです。何を話すかはもちろん、どう話すかは大事なポイント。簡単に、具体的で、自分らしさを盛り込んだ自己PRで、記憶に残る出会いにしましょう。

(投稿者:弁護士 細江智洋)

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