異業種交流会の価値を高めるフォローアップの仕組み
~少しの工夫で、出会いっぱなしで終わらせない~
異業種交流会に参加すると、毎回多くの人との出会いがありますよね。
普段の生活ではまず知り合えない職種の方と話すことができて、「刺激になったなあ」「あの人の話、もっと聞いてみたかったな」なんて感じたこと、きっとあると思います。
でも、連絡をしないまま時間が経ってしまうと、せっかくのご縁がどんどん遠くなってしまいますよね。
「フォローアップ」と聞くとちょっと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、じつは小さな行動で、この出会いは“つながり”に変わっていきます。
今回は、交流会後のフォローアップのちょっとした工夫をご紹介します。
まずは“ひとこと連絡”から
交流会のあと、連絡を取りたい方がいたら、ぜひその日のうちか翌日までには、短いメッセージを送ってみてください。
「昨日はお話できて嬉しかったです」「お仕事の話、とても参考になりました」など、簡単な内容でOK。ちょっとしたお礼だけでも、印象に残ります。
名刺交換をしたときの話題について一言添えると、「ちゃんと覚えてくれていたんだ」と喜んでもらえることが多いですよ。このひと手間で、ぐっと関係が近くなります。
自分のSNSや近況を軽く紹介してみる
もしご自分のInstagramやブログ、仕事に関するホームページなどがあれば、交流会で出会った方に送るメッセージの中で、さりげなく紹介してみましょう。
「最近こんなことをやっています」「こんな記事を書きました」など一言添えると、自分の活動を知ってもらえるかもしれません。
相手も自分のSNSや仕事内容を紹介してくれるかもしれませんし、興味を持ってもらえたら、自然な形で交流が続くようになります。
ただし、一方的に「見てください!」にならないよう、あくまで“よかったら”くらいの気持ちで送るのがポイントです。
「また会いましょう」のきっかけを自分から
交流会のあとのフォローアップでよくあるのが、「また機会があればぜひ!」という言葉。
でも、その“機会”って、なかなか来ないものなんですよね。
だからこそ、自分から軽く提案してみるのが効果的です。
「次回の交流会で、ご都合がよろしければ参加しませんか」とか、「近くでこんなイベントがあるのですが、ご興味ありませんか?」など、無理のない範囲で、次につながる声かけをしてみると、「この人とはご縁を続けたい」と思ってもらえます。
フォローアップがもたらす思いがけないきっかけ
実は、ちょっとしたフォローアップから、新しい仕事の話が舞い込んだり、一緒に事業を始める仲間が見つかったりした、という声もよく聞きます。
「自分にはまだ早いかな…」なんて遠慮せず、まずはメッセージを届けてみることが大切です。私自身も、最初は「気を使わせてしまうかな?」と迷うこともありましたが、素直な気持ちでフォローをすることで、仕事にもプライベートにも良いつながりが増えました。
交流会でのご縁は、思っている以上に大きな可能性を秘めています。
その可能性を育てるのは、小さな一歩から。
ぜひ、次の交流会では「出会って終わり」にせず、「出会いを育てる」気持ちでご参加くださいね。その小さな一歩が、交流会をもっと価値ある時間に変えてくれるはずです。
(投稿者:弁護士 細江智洋)