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異業種交流会で“話しやすい人”と思われるためのヒント

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異業種交流会で“話しやすい人”と思われるためのヒント

異業種交流会に参加すると、「あの人とは自然に話せたな」「もっと話してみたいな」と感じる人に出会うことがあります。その一方で、「どうすれば自分も“話しやすい人”だと思ってもらえるのだろう」と、少し不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、高度な技術が必要なわけではなく、少しの心構えで、誰でも“話しやすい人”に近づくことができます。今回は、そのためのヒントをお伝えします。

◆ 1 最初の一声は、あいさつ+ひと言

交流会では、初対面の方ばかりです。
そこで「はじめまして」の次の一声が大切になります。ただ「はじめまして」で終わってしまうと、相手も次に何を言えばよいか迷ってしまいますので、次のように、ひと言添えると場がやわらぎます。

  • 「はじめまして。今日はお話しできてうれしいです。」
  • 「今日は初めてで少し緊張していますが、よろしくお願いします。」

短くてもこのようなひと言があるだけで、話しかけられた方も安心し、会話を続けやすくなります。
最初のあいさつは交流会の基本であり、相手に良い印象を残せる大切な入口です。

◆ 2 相手の話を急がせない

“話しやすい人”の多くに共通しているのが、相手の言葉を急かさずゆっくり聞く姿勢です。

例えば、相手が自分の仕事について話しているとき、「つまり○○なんですね?」と先にまとめようとすると、相手は「最後まで聞いてもらえていない」と思ってしまいます。

ゆっくりうなずきながら相手の話に耳を傾け、相手が話し終えたあとに
「なるほど、それは大変でしたね。」
「そのお仕事を始められたきっかけをお伺いできますか?」
と質問を重ねるだけで、「この人は話しやすい」と感じてもらいやすくなります。

◆ 3 自分の話は“短く、わかりやすく”

交流会では会話を順番に進めるため、自分から長い説明をするのは避けたほうが良い時があります。たとえば職業紹介をするときも、最初から詳しい説明をするより、まずは簡単に伝える方が相手の集中が途切れません。

(例)
「私は横浜で法律に関わる仕事をしています。身近な相談ごとから、会社の手続きまで幅広くお手伝いをしています。」

ポイントは、相手が質問しやすいように、話に“余白”を残しておくことです。相手が興味を持てば、「どんな相談が多いのですか?」と聞いてもらえます。

◆ 4 難しい言葉より、やさしい言い回しを

異業種交流会にはさまざまな年代・職種の方が参加します。聞き慣れない言葉や専門用語が多いと、相手は構えてしまいがちです。

例えば、
「業務内容を整理して…」より
「ふだんの仕事を見直して…」
「課題を共有して…」より
「気になっている点を話し合って…」

というように、少し言葉遣いを変えるだけで話にぐっと入りやすくなります。
話しやすい人の会話は、難しい言葉を避け、自然と相手に寄り添う表現を選ぶものです。

◆ 5 相手の良いところに気づいたら、その場で伝える

交流会の場では、相手の印象に残るひと言が大きな力を持ちます。

たとえば、相手の話に共感できたときに
「そのような考え方、よく分かります。」
「今のお話、とても勉強になります。」
など、感じたままを伝えるだけで、相手の気持ちがほぐれます。

このような言葉は取り繕ったものではなく、そのとき感じたことを率直に伝えるのが一番です。気軽な会話が生まれ、「話しやすい人」と思ってもらえる大きなきっかけになります。

◆ 6 お互いが安心して話せる雰囲気をつくる

最後に大切なのは、「安心感」です。

相手が話しやすいと感じるのは、
「共感してもらえる」
「ゆっくり聞いてくれる」
「無理に気を遣わなくていい」
という雰囲気をつくれている時です。

無理に自分を大きく見せる必要はありません。相手への思いやりと、ていねいな相づち、そして自然な笑顔。
この三つがそろうと、お互いが安心して話せるようになります。

◆ おわりに

異業種交流会は、新しい出会いが生まれる心地よい場所です。
その場で“話しやすい人”と思ってもらえたら、
ご縁がつながりやすくなります。

今日お伝えしたちょっとした工夫を少しずつ取り入れていただくだけで、
交流会での時間がより充実した、実りあるものになるはずです。

ゆっくり、楽しむ気持ちで参加してみてくださいね。

(投稿者:弁護士 細江智洋)

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