異業種交流会での自己PRを成功させる準備チェックリスト
「自己PRって言われても、どう話せばいいのかわからない…」
そんな不安をお持ちの方は、決して少なくありません。
特に、初めて交流会に参加される方にとっては、「自己紹介」や「自己PR」と言われると、何だかハードルが高く感じられるものですよね。
でも大丈夫です。
自己PRは「上手に話すこと」ではなく、「自分のことをちょっとだけ伝えること」が目的です。そして、その準備が、人とのつながりを生むきっかけになります。
このコラムでは、交流会の前に準備しておくと安心な「自己PRのチェックポイント」をご紹介します。
チェック①:話す内容は1分以内にまとまっていますか?
自己PRは、できるだけ1分以内におさめるのがおすすめです。それ以上長く話してしまうと、聞き手が途中で飽きてしまうことがあります。たとえば…
「横浜の小さな不動産会社で営業をやっています。主に地元の方から住み替えや空き家の相談を受けていて、このところは高齢の方のご依頼が増えています。」
「パン屋を経営しています。国産小麦にこだわっていて、今は週に一度、地元のこども食堂にもパンを届けています。」
このように、普段何をしているのか、どんな人たちと関わっているのかを、簡単にまとめておくと話しやすくなります。最初に紙に書き出してみるのもおすすめですよ。
チェック②:誰に、どんなことをしているのか伝えていますか?
自己PRでよくあるパターンが、「仕事の名前や業界名だけ伝えて終わってしまう」ことです。でも、初めて会う人には、それだけだとどんなことをしているのかピンと来ないことが多いんです。たとえば…
×「業務効率化の支援をしています。」
〇「中小企業の経理さんに向けて、毎月の紙の請求書をパソコンで管理できるようにしています。」
というように、「誰に」「何をしているか」が伝わると、相手は「へぇ、そんな仕事もあるんだ!」と興味を持ってくれやすくなります。
難しい言葉はいらないので、友達に説明するような気持ちで話してみましょう。
チェック③:あとで話しかけたくなる“ひとこと”を入れていますか?
自己紹介って、自分のことをただ伝える場…と思いがちですが、実は「相手が話しかけやすくなる一言」を入れるのがすごく効果的です。
たとえば…
「週末はキャンプによく行ってます。最近、ソロキャンプデビューしました!」
「趣味で全国の道の駅をまわっていて、これまで100ヶ所以上行ってます。」
こんな話があると、「私もキャンプ好きなんです!」と声をかけやすくなりますよね。
最近ハマっていること、地元のおすすめグルメなど、話題を用意しておくと自然な会話が広がります。
チェック④:笑顔で、ゆっくり話せそうですか?
自己PRで一番大事なのは、「内容」よりも「印象」です。
声のトーン、話す速さ、表情――これだけで伝わり方がかなり変わります。
たとえ言葉につまってしまっても、笑顔で落ち着いて話せば、それだけで好印象です。
緊張するのは当たり前ですし、みんな同じスタートラインです。話すときは「相手にちゃんと伝わるように」を意識して、ゆっくりと、そしてはっきり話すのがポイントです。
チェック⑤:名刺やメモの準備はできていますか?
異業種交流会では多くの名刺をもらいますが、「名刺だけでは何をやっている人か思い出せない…」というのも正直なところ。
そんなときのために、名刺の裏に「仕事内容」や「最近挑戦していること」をちょっと書いておくのもおすすめです。名刺を受け取った相手にとっても思い出しやすくなり、あとから連絡しやすくなる効果もあります。
最後に
初めての場で自己紹介をするのは、誰でも緊張するものです。でも、ちょっとした準備と工夫があれば、ぐっと気持ちが軽くなり、安心して話せるようになります。
「うまく話す」ことより、「あなたらしさが伝わること」が一番大切です。
交流会では、肩の力を抜いて、まずは「一言話しかけてみる」ことからスタートしてみてくださいね。
(投稿者:弁護士 細江智洋)