名刺交換を“つながり”に変える、異業種交流会のすすめ
異業種交流会に参加したことがある方なら、「名刺ばかり増えて、つながりが続かない」と感じた経験があるかもしれません。
たくさんの方と名刺交換をしても、気づけば机の引き出しに名刺が眠ったままということはありませんか。
交流会に参加するだけではなく、横浜という場所で、仕事を超えて支え合える関係を広げたい――その思いから、交流会を開くことを始めました。
では、どうすれば名刺交換を「つながり」に変えられるのでしょうか。
1. 名刺を“覚えてもらう”ためのひと工夫
名刺交換の場では、まず「相手の印象に残ること」が大切です。
たとえば、あるファイナンシャルプランナーの方は、名刺に「休日はパンづくりをしているFPです」と一言添えていました。
その名刺をもらった方が思わず「どんなパンがお好きなんですか?」と話題が広がり、初対面にもかかわらず、身近な話題から会話が弾んでいくかもしれません。名刺は仕事の情報だけでなく、“人柄の入り口”にもなります。名刺に載せた自分のアピールポイントがきっかけとなって会話が生まれ、記憶にも残りやすくなるものです。
2. 名刺交換は「その場限り」で終わらせない
名刺交換をしたあと、何もしなければせっかくの出会いはそこで止まってしまいます。
大切なのは、「一度きりの出会い」をその後も「続いていくご縁」に育てること。
異業種交流会の後日に「先日はありがとうございました。お話した○○の件、とても参考になりました」と一言添えてメッセージを送るだけでも印象は良くなります。
営業トークではなく、まずは「相手の話を覚えていた」という姿勢を見せることが、信頼のきっかけになります。
たとえば、建築業の方が、会場で知り合って名刺交換したデザイナーさんに後日連絡を取ったところ、共同で店舗づくりの仕事が生まれるかもしれません。
メッセージをひとこと送ったことが、大きな仕事のご縁につながることもあるのです。
3. “つながり”は数より質
名刺を多く交換できても、それが「人脈」になるとは限りません。
異業種交流会では、「何人と仲良くなれたか」よりも「誰と価値観を共有できたか」を意識するとよいでしょう。
「お客様を第一に考える姿勢が似ている」「地域のために貢献したいと思っている」といった点で共感できる相手とのつながりは、長続きします。
名刺交換の回数が増えるより、一人ひとりと丁寧に向き合うことが、結果として深い関係を築けます。
4. 異業種交流会は“学びの場”
異業種交流会の魅力は、「自分とは違う業界から学べる」ことにあります。
たとえば、飲食業の方が参加して、「社労士さんの話の仕方が丁寧で、お客様への説明の参考になった」と感じることもあるでしょう。
業種は違っても、人との接し方や考え方には共感できる部分がたくさんあります。
異業種交流会で出会った方から新しい刺激を受けることも、自分を成長させる大切な機会です。
5. 横浜で“つながり”をつくる第一歩
私が主催する【横浜みなと異業種交流会】では、「また会いたい」と思える雰囲気づくりを大切にしています。
誰もが輪に入りやすくなるよう心がけ、初参加の方でも自然に会話ができるような場を提供しています。
「人見知りだけど参加してよかった」「思っていたより仲間ができた」という声も多くいただいています。
名刺交換はきっかけにすぎません。
そこから「人」と「人」がつながり、お互いの人生や仕事も少しずつ豊かになっていく。
それこそが、異業種交流会の本来の魅力だと感じています。
もし、「名刺交換が苦手」「つながりが続かない」と感じているとしたら、一度ご参加してみてはいかがでしょうか。
異業種交流会での新しいご縁が、思いがけない形であなたの背中を押してくれるかもしれません。
まとめ
名刺交換を“つながり”に変えるには、
- 相手の印象に残る工夫をする
- 出会った後の一言を大切にする
- 名刺の数より質の高いつながりを意識する
この3つを心がけるだけで、出会いの質が変わります。
横浜で、あなたの新しいつながりが生まれることを願っています。
(投稿者:弁護士 細江智洋)