異業種交流会をもっと楽しむために~女性が活かせるポイントと工夫~
異業種交流会は、参加者の多くは男性であるため、女性が参加する際には気になる事や工夫が必要な場面もあるかもしれません。今回は、より楽しむためのポイントを考えてみます。
話しかけづらい雰囲気
異業種交流会では、初対面の人と話すのが難しいと感じることがあります。特に、男性が多い交流会では、女性一人で輪の中に入りにくいと感じることもあるでしょう。
工夫のポイント
まず、事前に交流会に参加したら「話したい人はどんな人か」「参加の目的は何か」を明確にしておくと、声をかけやすくなります。また、自分から笑顔で「はじめまして」と話しかけることも大切です。最初に「今日はどちらから来られましたか?」や「この交流会は初めてのご参加ですか?」と聞いてみると、自然と会話が続きます。
仕事の話に入りにくい
交流会では、仕事に関する話題が中心になることが多く、「専門的な会話についていけない」と感じることもあります。
工夫のポイント
自分の仕事や業界について、簡単に説明できるように用意しておくと安心です。また、相手の話を引き出す質問をすることで、興味を持っていることを伝えられます。「お仕事のこと、詳しく伺いたいのですが、具体的にはどんなことをされているのですか?」と質問すると、相手も話しやすくなり、会話が広がります。
自分の実績をアピールしづらい
「自分の実績を強くアピールするのは控えめにすべき」という考え方に影響されることがあり、女性の中には積極的に自己PRするのが苦手な人もいます。そのような人は、実績があっても評価されにくいことがあります。
工夫のポイント
自分の実績や強みを簡単に伝える「自己紹介のひな型」を用意しておくと、自信を持って話せます。例えば、「私は○○の分野で○年経験があり、これまでに○○の取り組みに関わってきました」と、簡潔に事実を伝えるとよいでしょう。また、周囲の会話の流れをよく観察し、タイミングを見計らって、過度にならないよう自分の経験を話すことも大切です。
交流会の時間制限が気になる
異業種交流会は、仕事終わりや休日の時間に行われることが多いため、家庭やプライベートとの両立に悩むことがあります。特に、子育てや家事と両立している女性にとっては、「長時間居られない」「遅くまで参加できない」といった制約が生じることがあります。
工夫のポイント
短時間でも効果を出せるよう、「この人と話したい」と思う人を事前にリストアップし、積極的に話しかけるのがおすすめです。また、短時間でも内容の濃い話ができるように話の要点を整理しておくと、限られた時間でも充実した交流ができます。
男性中心のグループに入りにくい
異業種交流会によっては、長年のつながりやこれまでのグループが男性中心で作られていることがあり、新しく参加した女性が入りにくいと感じることがあります。そのため、「内輪の雰囲気が強く、輪に入りづらい」「女性が少ないために発言しにくい」という場合があります。
工夫のポイント
最初から大きなグループに入ろうとせず、少人数のグループの会話から始めるのがポイントです。そこで話しやすい人を見つけ、少しずつ関係を築くことで、自然に人脈を広げられます。また、すでに知り合いがいる場合は、その人に他の参加者を紹介してもらうのも効果的です。初めての参加の場合は事前に主催者に相談し、サポートしてもらうのも良い方法です。
女性が異業種交流会をより楽しむためには、事前の準備や積極的な姿勢が大切です。目的を持って交流会に参加し、最初は少人数のグループに参加するなど、ちょっとした工夫で有意義な交流になります。ぜひ、自分らしい方法で、異業種交流を楽しんでください!
(投稿者:弁護士 細江智洋)